自画持参第0.5回

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19時に青山のカフェに集合して,加藤文俊先生,長岡健先生主催の「自画持参第0.5回」に参加してきた.


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「自画持参」は、コミュニケーションについて考えるためのワークショップです。飲み物持ち込みの集まりやパーティーを指す「BYOB」Bring Your Own Bottle (Beer)から発想して名づけました。(http://jigajisan.net/より)
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通常のワークショップやシンポジウムなどでは,話し手は事前に「決まって」いる.「自画持参」では,誰が話すのかはその場にならないと分からない.直前にガチャガチャで決めるから.それどころか,話すテーマや内容もその時にならないと分からない.これまたガチャガチャで決められる.


すなわち,決まりきったテーマに対して決まりきった人が予定調和的に話をするシンポジウムではない.ガチャガチャで出てきたテーマについて全く知らない人が話し手になることもあるし,自分が話したいネタを人に「盗られる」場合もある.忙しい中せっかく集まったのに,話題提供をせずに帰る,そんなもやもや感を経験する人もいる.


自画持参のすすめかた.


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参加者は自分の名前を記入してカプレルに入れてnameのボックスへ,また,その場で即興的に考えたテーマもカプセルにいれてthemeボックスへ投入.司会者か直前の話者がテーマカプセルを1個ひき,お題が発表されると,2分間の思考時間が付与される.その間にノートに話す内容をまとめてもいいし,ぼーっとしててもよい.2分後,話者カプセルから1つひかれて,話者が決定する.


こうしてはじめて,話し手とその人が話すテーマが決まることになる.話者になった人は,どんなテーマだろうと3分間話す.


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今回は,名前の記入方略も場当たり的に決定された.1つは自分の名前を書くとして,もう1個,参加者のうち誰か好きな人の名前を書いて話者の「当選確率」を変えることになった.またテーマについても,脱・予定調和を目指して場当たり的に決められた.


こんな自画持参.まずは,Bring your own...が示す通り,日頃から「ネタ」に敏感になっておくことが期待される.そして,いきなり3分間の話を構成するというある種の極限状態をうまく「さばく」ことも期待される.


実際に話者をやってみると,人間がいかに「コミュニケーションをしてしまう」存在かを強く意識する.みんな「無茶ぶり」された人(私)の話に対して,相槌をうち,こちらに視線を向けてくれる.無茶ぶりされた私をなんとかしようと言語/非言語コミュニケーションを通してその場をなんとか「プレゼンテーション」の場として成立させようとしてくれる.こうして人間は「コミュニケーションを成立させようとしてしまう」.


さらに今回は,「脱・予定調和」を参加者みんなが強く意識することで,「脱・予定調和」という「予定調和」が生じていたのが興味深かかった.場が予定調和的な方向に行こうとすると,それを遮ったり,修正したりする.これはなかなか難しい.予定調和はいかんという予定調和にハマり,それを超越するにはどうやら異なる場のデザインが必要そうだ.


自画持参は,ゼミで行っても,思考や場をなんとかやりくりするトレーニングとして面白い.

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