ゼミ12はつめ。

「ネトゲ廃人」


MMORPGにおいて、...ひとつのゲームに重度にのめり込み熱中するプレイヤーの事を、薬物依存症による廃人になぞらえて「ネトゲ廃人」ないし「オンラインゲーム廃人」と呼ぶ事がある。(wikipediaより)



オンライン(Web)とオフライン(リアル)の関係に興味を持って、オンラインゲームで遊ぶ機会の多い学生にラフに話を聞きたいと思った。


「ネトゲ廃人」がいたらいいのだが、廃人レベルになると、なかなか決まった時間のゼミに出てくることは難しいかもしれない。


ゼミ内で聞いてみると、廃人にはなっていないものの、「ネトゲでかなり遊んでましたよ」という人は存在する。「いないかな」と思ってすぐそばにいるから素朴な驚き。



彼は地方の出身で、大学よりも高校生の頃によく遊んでいたとのこと。


その当時の話(と今のネトゲ生活の話)を聞いていくと、ネットでの生活は、ネットだけに閉じているわけではないことが見えてくる。


放課後、帰宅部仲間で誰かの家に集まり、「だべったり」、お菓子をむさぼったり、対戦ゲームなどをして遊ぶ。18時過ぎには帰路につき、自宅で夕食。その後の20時頃からの時間をどう過ごすかと帰宅部仲間で考えた結果、ネトゲ上で会うことになったらしい。



単純にはオンラインゲームに惹かれて帰宅部仲間で始めたのかもしれないが、ものすごいコミュニケーションの連鎖である。


学校で顔をあわせ、放課後も遊び、夕食後もオンラインでつながっている。オフの空間でもオンの空間でも、ほとんど区別無くコミュニケーションに参与している。


こういったいくつかのオンとオフでのコミュニケーションに関する語りが得られた。


「ネト充」でありながら、もしかしたら「リア充」でもある。オンとオフがフラットで、そこではコミュニケーション欲求が解消されている。


もちろん全てのオンラインゲーマーがそうだという訳ではないだろうが。



また、ネトゲ上で初対面のプレイヤーとコミュニケーションをとる際のエピソードも興味深い。


例えば、ゲームの戦いの場にリアルにも知っている友だちどうしで参与していると、見ず知らずの人がうまい感じで魔法を使ったりしながら支援してくれることがあるとのこと。


その支援の先には、新たな仲間関係形成の可能性がある。一人でプレイしていて、例えば仲間を増やしたいプレイヤーは、まず、他のプレイヤーに武具や魔法を提供したり、もしくは戦いの支援をしたりする。


こうしたまずgiveした上で、「よかったら仲間になりませんか?」と尋ねてくる。


至極当たり前の社会性を、オンラインゲーム上で目にすることになる。もちろんこれまた全てのユーザーにあてはまるわけではないけれども、ネトゲのコミュニケーションやマナーの大半は私たちがよく見慣れた社会的実践と全く変わらない。



オンとオフの空間とは、実はフラットで、ネト充だとかネトゲ愛好家といった人たちは、実はそういったハイブリッドスペースでコミュニケ―ションしている人たちなのかもしれない。


#そして今となっては、ネト充ならずとも多かれ少なかれ、多くの人の情報環境はオンとオフに開かれていると思う。