しょんべん横丁

DSC_0098.jpg


ゼミの学生さんらとICCに行く前に、新宿しょんべん横丁(=思い出横丁)のうな丸でうなぎ(特)を食した。ランチで1050円。


新宿しょんべん横丁、横浜西口の狸小路、品川港南口の飲み屋横丁、...おそらくは出生地の鶴岡市にいては決して目にすることのできない異空間だと思う。昼間から飲んだくれている方々がいて、お店の中ではへそから下の話のみ。



学生の頃に諸先輩方に連れていっていただくたびに、猥雑な隘路に「東京」を感じた。つるかめ食堂のソイ丼を500円でもしゃもしゃと食し、朝起でブタの精巣のヅケをいただく。そんな行動ひとつひとつが非日常的で興奮する。


無限に高級なショップには自分の身分や身なりじゃドレスコードにあわずドキドキして入店できない。一方でしょんべん横丁はどんな人でもどんな格好でも受け入れる構えであるがゆえに、ドキドキしてしまう。



戦後闇市の景観を保っているとされるしょんべん横丁も、先日歩いてみると、そこだけサラリーマンでごったがえしているちょっと奇麗なうどん屋があったり、カタコトの日本語の呼び込みを受けたりと、今日的な形で再編され続けているように見えた。


一度火災に見舞われてしまっているにもかかわらず、「闇市的な景観」が残存しているというところにも、しょんべん横丁的な再編の有り様が見える。「古い空間」とは、ただまんべんだらりとそこにあり続けてきた結果ではなく、常に人の手が加わり、再編され続けている動的なものなのかもしれない。