
社会情報学会第13巻1号に、拙著「青年期前期のメディア利用からみる友人関係:女子高校生のプリクラ利用を中心に」が掲載されました。女子高校生、大学生のプリクラ利用者に対するインタビューや観察を通してまとめた論文になります。
グラウンデッドセオリーアプローチを用いて、インタビューの断片を「概念」と呼ばれる集合にまとめあげ、それを元に、日常的な利用を通してプリクラがどのように意味付けされているかについて、3つのカテゴリを提示しています。カテゴリは「協同的な記憶の蓄積」「友人ネットワークの可視化」「社会的ステイタスの形成」で、それぞれが女子高校生の友人関係に深く関わることがらとして紹介しております。

女子高校生にとってプリクラを撮影、共有し続けることは、友人関係の網の目に生き続けるための重要な方略の1つとなっていると見て取れます。プリクラというメディアを利用することで、自分の友人との関係や序列を他者に表示し、その中に自分が誰であるのかということを明示しているといえます。女子高校生のしていることだけを見れば、プリクラの取得や閲覧や交換といったミクロな行為群の連続に過ぎないのですが、一方で、誰と撮るのか、撮ったものをどのように取り扱うのか、そういった非常に具体的なことが友人関係という抽象度の高い事象の下支えになっていると考えます。
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この論文をまとめあげる段階でもまた、様々な方々にお世話になりました。匿名の査読者3名の方々からは、非常にあたたかく、かつ刺激的なコメントをいただきました。本当にありがとうございます。
