東京大学第10回制作展"iii Exhibition 10"がすごかった。個々の作品の展示の仕方もわくわくさせるし、作品も血わき肉おどるものがそろってた。
展示作品の中でもっとも気に入ったのは『東京動脈』。東京の地下鉄をチューブを用いて3次元で表象した作品。作者は自分の足で都内の地下鉄全駅でホームまでの階段の段数を数えあげ、全ての駅階段数どうしの比に忠実にチューブで再現している。こういったアイディアを生み出し、しかも具現化するために地味に日々行動し、こぎれいに作ってしまう方って、無限に尊敬する。できることなら、段数を数え上げている日々の話を聞いてみたい。すんごく楽しくなってしまった瞬間があったのではないかと思えてしまう。
もうひとつ、中庭で展示していた『thermotaxis』。これはちょうど作者と対話できたのも良かった。上部に設置されたカメラで「耳当て」をした人々の位置を測定し、複数人が近くに固まっていた場合は耳当てが程よく発熱する仕組み。人の動きによって、外界の目に見えない情報が可視化される。その目に見えない情報をセンシングするハードウエアが、聴覚でも嗅覚でもなく、皮膚感覚であるところが何よりコニクイな。

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