ケータイ写真共有:rader

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radar.net

Tiny picturesという、サンフランシスコにある会社が手がけているraderのご紹介。これはケータイカメラで撮影した写真を、仲のいい友達とか恋人どうしで共有できるモノ。ケータイ上ではアプリで動いて、(確か)写メールのようなプッシュタイプではなく、プルタイプで共有している相手の撮影した日常的な写真を閲覧でき、コメントもつけられる。細かい点まで知っているのは、たまたま、偶然、去年参加した学会でこの開発者に会って教えてもらったから。

このようなタイプのケータイ写真共有は興味深い。「ちゃんとした写真」はデジカメで撮りたいので、raderのような仕掛けは、極めてケータイ写真向き。日本でやった調査では、ケータイ写真を送信する相手については、特に若者は非常に注意を払っている。ケータイ写真の被写体は極めて日常的なものが多く、「こんなん送っても、相手も迷惑だろうし」という声も聞かれた。ただし若者たちは、特に親しい間柄の人とあたかも24時間一緒にいるかのように(「場」を共有しているかのように)コミュニケーションをとる、「フルタイムインティメイトコミュニティ」を形成しようとしている。これに写真が加わる、しかもraderなら、メールのように「即返」の期待を含まずに相手に自分の様子や見ているものを伝えることができる(相手が見れば)。ポイントの1つは、自分で見たい時間に、自分でアクセスして見られる点にもあるようだ。

以前、raderと類似の仕掛けのユーザーテストを行ったときは、特に親しい友達どうしよりも、恋人どうしの利用が特徴的だったし投稿頻度も多かった。「就職活動の最中、ふとできた時間に彼女がもし写真をあげてくれているのを見つけたら嬉しい。」といったように、ただ目の前の情景をアップしあうだけで(しまいにはテキストは極めて限定的もしくはテキスト無しでただ写真がガンガン投稿された)、「場の共有感」が達成される。

相手の見る、極めて日常的な景観や状況をケータイのスクリーン越しに垣間見る経験は、ちょっと楽しい。これの行き過ぎた例で倒錯的興奮まで覚えてしまうものが、映画「マルコビッチの穴」。人気俳優ジョン・マルコビッチの「目」になって外界を知覚できるという設定のこの映画で描かれた主人公の興奮は、raderでほんのちょっと再現可能かもしれない。

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